受験生と励ますさん第6章

受験生と励ますさんの物語

物語は残り2ヶ月ほどでセンター試験本番と迫っています。
時間が経つのは早いです、皆さんも悔いのないように今を精一杯頑張ってください。
それでは物語の続きをどうぞ


第6章 本番に向けてできることを…。

 11月某日。

 センター試験まで残り2ヶ月を切っていた。

 勉強は各教科とも、アウトプット中心の段階に入っていた。
 具体的には、実践形式の問題やセンター過去問に取り掛かっている。
 また、いずれの教科も学校で、実践問題系の補習授業があれば、積極的に参加するようにしていた。

 ある古文の補習授業中のこと。
 補習担当の先生が言った。
 「はい、それではやめてください。」
 それから、解答が配られ、各自で答え合わせをした。
 答え合せの後は、解説を聞いて、各設問の理解を深める。
 そうして、補習は終わった。

 補習の後、私は受験生用の勉強教室へと向かった。
 この時期になると学校は、放課後に、受験生が勉強するための部屋、と題して理科室を開放してくれていたのだった。

 今日は国語のセンター過去問を解くと決めていた日だ。
 私は、教室の隅に掛かっている時計を確認し、過去問を解き始めた。
 本番同様に、制限時間を意識して問題を解いていく。

 問題を解いて行く大問の順番は、自分が解きやすいように工夫してある。
 先生達のアドバイスによると、問題を解く順番は、自分のやりやすい基準がベストだということだった。
 私は、最初に一番得意な小説の問題の大問を解いて、波に乗ってまま現代文、古文、漢文とそのまま押し切るスタイルを取っていた。

 制限時間が経った。
 私は、筆箱から赤ペンを取り出すと、自分の答案と解答とを見比べていった。
 まず、解説などは読まずに丸かバツかだけをつけていく。
 今回は154点だった。
 それから、一つずつ、解説を見ていき、各問題の解き方を理解していった。

 最近はいずれの教科も、過去問や実戦形式の問題をしているが、答え合せの時間を特に大切にしている。
 なぜなら、次に同じような問題が出たときに解けるようにするためである。

 センター過去問を解いて、答え合わせをする、という繰り返しを続けていくうちに、センター形式の問題に慣れ、だんだん安定した点数をとれるようになってきた。
 英語、国語に関しては調子が良ければ8割後半、悪くても7割を下回る得点は取らないようになっていた。
 しかしながら世界史については、良くても6割ほどの得点しか取れなていなかった。
 まだまだ知識の漏れがあったので、過去問をしながらも、一問一答や用語集で復習をして対策をとっていくことにした。

 そして、1ヶ月が立ち、残り数日で今年も終わろうとしていた頃。
 日曜日の夜のこと。

 公民館からの帰り道だった。
 あと数日後には、センター試験を迎える。
 その事実を意識するたび、私の中の緊張は、だんだんと張り詰めてゆく。
 
 歩いていると目に映ったのは、川沿いの堤防から身を乗り出して、下の水面を覗いている人の姿であった。
 私が近づくと、水面を見たままの励ますさんは、「にいちゃん、こんばんは。はい!深呼吸してー。」、と突然私にリラックスを促した。
 私がキョトンとしていると、
 「大丈夫や、にいちゃんはできる限り最大限で受験勉強をずっとやってきとる。にいちゃんにできることは最後まで体調崩さんように気つけて本番を迎えることや。きっと大丈夫、もう少し頑張れ。」
 私は、励ますさんなりに、励ましてくれたのだと思った。
 そうして、深呼吸をする。
 「ありがとう。少し気がラクになったよ。体調に気をつけて後一踏ん張り、頑張るね。」

 先ほどまで感じていた緊張は、いつのまにか和らいだように感じた。
 今できることは、引き続き勉強を頑張り続けて、本番当日に万全の体調で迎えることだ。
 残りの期間も最大限、頑張ろう。
 改めてそう思ったのだった。

いくら勉強を重ねてもやはり不安は残るものですね。
それでも頑張り続けて、いろんな人に励まされてなんとかやっていけるんだって思います。
皆さんも人に感謝を忘れないように日々頑張っていただけたらな、と思います。

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